Tesoro motore V6 至宝のV6エンジン
カテゴリー
:ショールームダイアリー
[2022/08/07]
Buongiorno a tutti ❕
いつもアルファ ロメオ葛飾のブログをご覧頂き有難う御座います。
来週からまた暑い日が続く様なので、皆様ご自愛下さいませ。
今回のお話は、まさに至宝というべきV6エンジンの物語です。
まずは、今回の主役をご紹介致します。
今回の物語の主役は、左から2番目、Sig.Giuseppe Bussoのお話です。
とはいえ、こちらの画像の人物4人は、Alfa Romeoを語る上で、非常に重要な人物達
でそのお話は、また別の機会にお伝えしたいと思います。
正に至宝と言えるAlfa RomeoV6を設計開発をされた人物です。このV6は、別名
Busso V6とも呼ばれています。このエンジンは、1979年から2005年の長きの間製造
され、幾多の名車たちに搭載されてきました。当初は60度のV62500ccからスタート
しています。個人的にも、75V6America,164L,164QV,ES30SZ,155V6とそのフィール
とサウンドを味わいつくさせて頂きました。155V6までが、オリジナルの2バルブの
ユニットになります。特にこのシングルカムのV6は、人間の感性の琴線に触れる最高
の内燃機関の一つである事は間違い無いかと思います。6本のシリンダーに送り込まれる混合気の爆発と鼓動がたまらないのです。中でもハイカムが入りピストン、コンロッドが完全にバランス取りされ、縦置きに搭載されたES30は、最高です。
シングルカムの方が後にツインカムに発展したユニットよりとてもワイルドな印象です。最後のオリジナルユニットの155V6に乗ったのもそれが忘れられなかったからです。
2011年の8月ドイツの自動車雑誌EVOでは、「オリジナルのAlfa RomeoV6は、これまでで最も輝かしいサウンドの6気筒エンジン」と称賛しています。
下の画像は、Busso V6の最終発展型、156GTAに搭載されたBusso V6!!
Sig.Giuseppeが亡くなる少し前、あるインタビューでこの様に語っていたそうです。
「世界中の皆さんに私の造ったV6エンジンが愛されている事は私の誇りです。
何年か後、157に私のV6エンジンが積まれていたら本当に幸せです。」
しかし皆様もご存じの様にBusso V6が搭載される事はありませんでした。
彼の愛するV6エンジン、または多くの人に愛されたV6エンジンの生産が終了した
3日後、2006年1月にミラノのアレーゼでお亡くなりになりました。
私自身、自動車を所有する喜び、走らせる喜びを教えて頂きました。
Tante Grazie!!
Cordiali Saluti.
Arrivederci...