Biografica del grande uomo per Alfa Romeo アルファ ロメオ偉大な人物伝
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:ショールームダイアリー
[2022/08/11]
いつもアルファ ロメオ葛飾のブログをご覧頂き有難うございます。
暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか❓
前回、至宝のV6エンジンの物語をお伝えしましたが、今回は前回のご覧頂きました
画像のSig. Giuseppe Bussoのお隣、左端のSig.Orazio satta puligaのお話をさせて頂き
ます。戦後のAlfa Romeoを牽引した稀有な人物です。
Signoreは、トリノ工科大学(Politecnico di Torino)にて機械工学及び航空工学を学び、因みにトリノ工科大学は、イタリアとヨーロッパで最高の大学とされ、世界大学
ランキングにも上位にランキングされる名門ですが、双璧とされるのが、ミラノ工科
大学(Politecnico di Milano)です。ミラノ工科大学は、とりわけデザイン、建築の
分野にて、世界大学ランキングのベスト5に入る超名門です。イタリアの自動車メーカーの技術系の重役は、どちらかの大学で学んだ方が多いと思いますよ。
Alfa Romeoに入社後、Signoreの最初の仕事は、Alfa Romeo158,GPカーのアップデート
でした、Alfa Romeo158とは、排気量1500cc,直列8気筒エンジンに由来します。
Alfa Romeoにその開発を進言したのは、Sig.Enzo Ferrariと言われています。
Tipo158は、1938年から1940年まで活躍した後、第二次世界大戦によりレースは中断を余儀なくされます。戦火での破壊を免れる為、Tipo158はチーズ工場に隠匿されました。チーズ工場に隠匿する所がイタリアらしい話ですね!!
1946年からレースに復帰する事になりますが、戦争によるレースの中断という事情があったにせよ、登場以来13年間一線級の戦闘力を保ち続けたまさに名車です。
Tipo158のエンジンはルーツ式スーパーチャージャーを装備した直列8気筒1479cc,
DOHC16Vで195PS/7200rpmを発生し、最高速度は232kmでした。1939年には225PS/7500rpmにパワーアップ。1947年にはSignoreによって、スーパーチャージャー2基に変更され、出力は275PSに増大します。
終戦後の1946年Alfa Romeoは、GPレースに復帰し、3年間にわたり各地で無敵の13連勝を達成します。
1950年、世界選手権としてF1GPがスタートします。Alfa Romeoは、ジュゼッペ・ファリーナ、ファン・マニュエル・ファンジオ、ルイジ・ファジオーリと契約し、3名は、
イニシャルに因んで、[3F]とも呼ばれました。Alfa Romeoは、出場した11レース全てに
完勝し、F1GP初代チャンピオンにはジュゼッペ・ファリーナが輝きました。
1951年、158は、再び手を入れられ、Tipo159に発展します。リアサスペンションには
ド・ディオンアクスルに置き換えられました。エンジンは当初の2倍以上の425PSに
達し最高速度は300kmを超えました。しかし代償として燃費が著しく悪化し、
それは、大量の燃料を搭載する必要に迫られました。その結果タイヤの消耗も早まり
ピットインの回数が増える悪循環に陥りました。当時、Ferrariは、自然吸気のV12に
移行しており、過給式のエンジンは時代に取り残されようとしていました。
第4戦まで3連勝するも、第5戦でFerrariに初優勝を許し、F1開幕以来の連勝が途絶えてしまいます。続く2戦もFerrariの後塵を拝する事になってしまいます。
あの有名な一言がSig.Enzo Ferrariから出たのが、この頃です。
「ああ、私は母親を殺してしまった」と・・・
然しながら、Alfa Romeoは、ドライバーズチャンピオンをファン・マニュエル・ファンジオが獲得して、Alfa Romeoは、二冠を達成します。
Alfa Romeoはこの年限りで、F1を撤退し、フルワークスでF1に復帰するのは、1979年まで待たなければなりません。
159Alfettaの実車をMonzaのイベントにて見た事が有ります。
Museo Alfa Romeo所蔵の159Alfettaです。Alfettaとは、小さなAlfaという意味です。
プラグも始動用と走行用の2種類が用意され、エンジンスタートの瞬間に立ち会う事が
出来ました。ルーツスーパーチャージャーの唸る音、あと燃料にエタノールが使用されている為、とても甘~い匂いがした事をよく覚えています。
Signoreですが、1969年に副社長に就任し1973年まで務められました。
最後までお読み頂きまして、有難う御座いました。
続きはまた!!
Cordiali Saluti.
Ciao! Ciao!